メンバーを抱えるリーダーにとって必要なもの
プレーヤーとして優秀だった人であればあるほど、リーダーとして失敗するリスクを抱えています。
リーダーとしてうまくやれるか、失敗するかで、その後の人生で大きな差がうまれていくかもしれません。
では、リーダーとして必要なものとは何なんでしょうか?
日々仕事をこなしていると、人間関係や仕事上のトラブルに見舞われ、リーダーとしてどうふるまえばいいのか迷う時が来ます。
そんなときに役に立つのが以下の「5つのポイント」です。
リーダーにとって必要な「5つの軸」
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ルール → 場の空気ではなく、言語化されたルールをつくる
- 位置 → 対等ではなく、上下の立場からコミュニケーションする
- 利益 → 人間的な魅力ではなく、利益の有無で人を動かす
- 結果 → プロセスを評価するのではなく、結果だけを見る
- 成長 → 目の前の成果ではなく、未来の成長をえらぶ
仮面をかぶるように「5つのポイント」だけに絞ってマネジメントすることで冷静に、淡々と成果が出せるようになります。
安心して信号を渡らせよ「ルール」の思考法
リーダーがやることとして、もっとも大事なのが「ルール」を決めるということ。ルールが明確でないとメンバーにとってストレスになります。
リーダーがすべきことはルールを作り、それを守らせること。
そのルールは「言語化」してシェアすることが必要。ルールがメンバーごとに異なるのはNGです。
ルールが無いと、みんなが見えないルールを探りあって疑心暗鬼になり、ン現関係がギスギスしてきます。
最初は反発がでるかもしれませんが、リーダーの仮面をかぶり感情
にながされることなく、実行することです。
メンバーとは迷わず距離をとる「位置」の思考法
経営者をトップとするピラミッド組織には、それにあったマネジメントをする必要があります。
ピラミッド組織は決定する人が明確で、責任の所在がはっきりしています。
高い位置にいる人は、未来を見据えて決断し、行動する責任を背負います。リーダーとは高い位置へと上がり、視点を変える人のことです。
メンバーの成長のために、「今」に視点を置くのではなく、「未来」に視点を置き、「位置」を意識すれば「今の利益」を脇におき、「未来の利益」を選ぶことができるようになります。
大きなマンモスを狩りに行かせる「利益」の思考法
人は何をきっかけに行動するのでしょうか?行動のきっかけは突き詰めるとたった1つで、「自分に利益があるかどうか」です。
ただ、リーダーはメンバーの「タテマエ」を本気にしてはいけません。人は常に言行一致しているわけではないので、「利益はなにか?」で見極めましょう。
褒められて伸びるタイプを生み出さない「結果」の思考法
今、世の中には自己評価が蔓延していますが、評価とは、どれだけの対価を獲得できるのかを示した基準です。
「仕事ができる人」というのは「評価者が求める成果を出せる人」のことで、メンバーは上司が求める成果を出し続けることです。
社内で人気のあるメンバーを評価したり、リーダーと距離が近くて仲のいいメンバーを評価したりしはじめると、チームの結果はついてこなくなります。
ちゃんと評価できるリーダーになるためには、「プロセス(過程)を評価してはいけない」ということです。
仕事は勉強とは本質的に異なります。残業アピールが特にプロセス重視の弊害です。
プロセスへの介入はいっさいやめ、結果だけを管理し、結果がしっかりでるように、メンバーが何をすればいいのかを事前に自らで気づき行動計画をたて、その活動から得られた結果を管理し、行動の精度を高めていくことが必要です。
先頭の鳥が群れを引っ張っていく「成長」の思考法
まずはここまでのおさらいとして、リーダーはルールと目標を設定し、メンバーに仕事を任せ、結果を報告してもらい、結果に対してリーダーは評価をします。
メンバーは結果と評価のギャップを認識し、次の目標を「変えるべき行動」と一緒に設定し、結果と評価のギャップを埋めていく。それにより「成長」します。
リーダーは全体を俯瞰し、指揮する立場にいます。
先頭の鳥はメンバーのトッププレイヤーで、先頭の鳥が速くなればなるほど、群れ(チーム)全体のペースも速くなります。
リーダーは忍耐が必要です。今回あげた「5つの軸」を意識して、長い目でみて、メンバーが育つことを待つようにしてください。
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